むち打ち症って何?初心者でもできるセルフケアで首の痛みを乗り越えよう!
最近整形外科で、働いていると、お盆休み以降に車の事故で首を痛めて来院される方が増えています。
むち打ちになると、首や肩、背中に痛みを感じたり、動かしにくくなったりすることがあります。電気などを当ててももちろん、改善の方向には向かいますが、自分でやはり動かしていく必要はあります。
今回はむち打ちについての基礎知識や、初心者でもできるセルフケア方法を楽しく紹介します。むち打ちについて理解を深めて、適切な対処を学びましょう!
簡単な家トレと通院をして首の痛みを解消していきましょう。
むち打ちって何?
まず、むち打ちとは一体何なのかを見ていきましょう。むち打ちは、強い衝撃で首が前後に激しく揺れることで起こる怪我です。
例えば、車の追突事故やラグビーのような接触スポーツで起こりやすいです。首がまるで鞭のようにしなる動きをするため、「むち打ち」と呼ばれています。
正式な医療用語ではなく、医師の診察では「外傷性頸部症候群」や「頚椎捻挫」といった名前が使われることもあります。
代表的なむち打ちの症状
むち打ちになると、次のような症状が現れることがあります:
- 首の痛みと動かしにくさ:頚椎まわりの筋肉や靭帯が損傷すると、痛みや動かしにくさを感じます。これはむち打ちの最も一般的な症状です。
- 首や肩、背中の張り感:衝撃を受けた際に筋肉が緊張して固くなり、張りや凝りが生まれることがあります。
- 頭痛:首の筋肉が緊張することで血行が悪くなり、頭痛が発生することがあります。また、自律神経が影響を受けることで頭痛が起こることも。
- 手のしびれや力の入りにくさ:神経が圧迫されると、手のしびれや力が入りにくい感じがすることもあります。さらに、中枢神経が傷つくと、手だけでなく足にまで症状が及ぶ場合も。
- 自律神経の症状:耳鳴りやめまい、倦怠感など、自律神経が乱れることで引き起こされる症状もあります。
症状は事故や怪我の直後だけでなく、数時間から数日後に現れることもあるので注意が必要です。「なんともない」と思って放っておくのは危険です!
むち打ちが疑われるときは?
むち打ちが疑われるとき、まずやるべきことはすぐに医療機関を受診することです。痛みがすぐには出ない場合もありますが、首に強い衝撃を受けた際は必ずチェックしてもらいましょう。事故直後はアドレナリンが大量に分泌され、痛みを感じにくい状態になっています。
特に衝突事故などはかなりの力が首に伝わっているはずですので、初め痛くなくても、最初から必ず検査などはしましょう。
むち打ちへのセルフケア:急性期と慢性期で異なる対処法
むち打ちへのセルフケアは、時期に応じた適切な対処が重要です。怪我直後の「急性期」と、時間が経ち炎症が落ち着いた「慢性期」ではケアの方法が変わります。
- 急性期のケア:安静と冷却しよう。
首を痛めた直後は、安静にして首を動かさないようにしましょう。また、炎症を抑えるために患部を冷やすことも効果的です。アイスパックや冷たいタオルを首に当て、10〜15分ほど冷やします。ただし、冷やしすぎには注意!筋肉が固くなってしまうことがあります。 - 慢性期のケア:温めてストレッチ
急性期を過ぎ、痛みが少しずつ和らいできたら、次は体を温めましょう。温めることで血流が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。入浴やホットパックを使うのもおすすめです。また、軽いストレッチを行うことで筋肉を伸ばし、症状の改善を促します。
初心者でもできる!おすすめストレッチ3選
むち打ちの症状を和らげるための簡単なストレッチを3つ紹介します。痛みがあるときや無理は禁物ですが、症状が落ち着いてきたらぜひ試してみてください。
- 胸と背骨のストレッチ
胸の筋肉が硬くなると前屈みな姿勢になり背中、首、肩の筋肉が硬くなります。
特にむち打ちでうまく首など動かせないときは必須の運動ですのでやっていきましょう。
強い痛みが出ない範囲で、背骨を伸ばしてをゆっくりあげて胸を広げていきましょう。
この運動は、首から肩、背中にかけての筋肉を動かし、首の負担を軽減します。
2.背骨の回旋運動
首の筋肉は背中の背骨にもつながっています.首がなかなか動かせない.痛みが強いときは
背骨の筋肉を弛緩させる必要があります.弛緩させるために体幹をゆっくり捻る運動をしましょう.
捻ることで背骨の筋肉を緩めるとこができます.
背骨の動きを良くすることで、首や肩の緊張がほぐれやすくなります。
膝が極力動かないようにしてみてください.
3.チンインエクササイズ 眼球運動
首の筋肉を収縮させて柔軟性と、筋力の強化を勧めていきましょう.
また眼球を動かすことで、首の深い細かい筋肉の収縮を動かすことができますので効果的です.
このエクササイズは、首の深部の筋肉を鍛え、頭の位置を安定させる効果があります。
むち打ちはどれくらいで治るのかな?
むち打ちの治癒には個人差がありますが、通常は3ヶ月ほどで改善することが多いです。ただし、症状の重さや損傷具合によってはもっと長くかかる場合もあります。どんな場合でも、適切なケアと治療が重要です。
上記運動を紹介しましたが、人によっては、背中や肩甲骨周囲 骨盤、姿勢の修正なども必要なるかたがいますので、医療機関で、あなたに最適な運動を処方していただいた方がいいかもしれません.
むち打ちで気をつけるべきこと
むち打ちになったら、次のようなことには注意しましょう
- 病院に行かずに放置しない:痛みがなくても必ず医師の診察を受けることが大切です。
- 無理に首を動かさない:無理に動かすと症状が悪化することがあります。
- 急性期に体を温めない:温めると炎症が悪化することがあるため、冷却が基本です。
- 安静にしすぎない:2週間以上安静にしすぎると、回復が遅れることがあります。
まとめ
むち打ちは一見わかりにくい怪我ですが、正しい知識とセルフケアで適切に対処することができます。運動初心者の皆さんも、もしむち打ちになったら焦らずに対応しましょう。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。皆さんの健康と安全を願っています!
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